番外編 第九物語

第九物語


注:俺の妄想ですw


第九いいよ 第九


あ ベートーベンね
交響曲第9番ニ短調作品125


せっかく年末 時期も時期だし
生で聴きに行くので 勉強というか 妄想というかw
ちょっと共感できる人を探すというか
第九について書いてみようかと思います
あ 4楽章メインで 1〜3はそのうちできたらな って思います


でも 一応 ちょこっと4楽章を触れる上で1〜3も


前提としては1〜3楽章ですでに 歓喜の主題の断片が提示されてるってことがけっこうポイントでもあります


第1楽章
Allegro ma non troppo, un poco maestoso ニ短調 2/4拍子
天地創造みたいな話であったり
苦悩とか葛藤とかそういうベートーベンのありがちの そんなお話
始まりの空虚5度とかマジ鳥肌物 最初からクライマックスです
始まり方に定評があるんですかね ベートーベンさんは


第2楽章
Molto vivace ニ短調 3/4拍子(トリオではニ長調 2/2拍子)
情熱やら興奮やらそんなお話
wikipediaじゃ諧謔つってるけど スケルツォらからってちょっと安易じゃないか諧謔は(
ティンパニかっけーよな
まさに興奮ですw
中間部ホルンのオブリガート超おいしいよなぁ


第3楽章
Adagio molto e cantabile 変ロ長調 4/4拍子
瞑想的な緩徐楽章
1、2とは違って落ち着いて 瞑想して音楽を語りましょうみたいな話
最近の俺のハマりです
弦のフリーダムなオブリガートがかっこよすぎる!


とまぁ 1〜3は簡潔に
すべての楽章に来るべき歓喜の主題は隠されています
探してみると面白いかもしれませんね


そして 第4楽章
俺の妄想が始まります


Presto / Recitativo ニ短調 3/4拍子
いきなり管楽器のは嫌い不協和音でもっての導入があり
チェロバスのレチタティーヴォさんがこれに答える
導入の不協和音は絶望とかそんなものを思い出させるとかなんとか 怖いですね
レチタティーヴォさんはまぁご存知かと思いますが こいつの正体はかなり重要な役割というかのちのち分かるので今は置いておきましょう


その後1楽章の回想が入ります
Allegro ma non troppo ニ短調 2/4拍子
1楽章は葛藤やら苦悩でしたね
回想中にまぁレチタティーヴォさんがまた介入してきて中断される
続いて2楽章の回想
Vivace ニ短調 3/4拍子
情熱、興奮、一応諧謔
だがしかしレチタティーヴォさんの介入により中断
さらに3楽章の回想
Adagio cantabile 変ロ長調 4/4拍子
瞑想やら落ち着きやら
やはりレチタティーヴォさんによって中断される


この3楽章に介入してきたレチタティーヴォさんの上に乗っかる管楽器の和音にdmollだけではなくDdurの和音が顔を出すのがポイントな気がします
まぁそれもそのはずで
1〜3の主題の回想でしたが次に再現されるのは1〜3楽章で断片的に見せていた歓喜の主題
チェロバスが何かを思いついたように歓喜の主題を演奏し始める
チェロバス「1〜3の主題がダメってことなんだけどさ、ちょっといいの思いついたんだ聞いてくれよ」
ってノリw
Allegro assai ニ長調 4/4拍子


しばらく続きフーガっぽくなって次第に盛り上がり
"純器楽"だけの歓喜の主題の頂点が描かれる
管弦打楽器「ちょwテンションあがってきたwww これこそ理想の音楽じゃねwww」
こんなノリ


だがしかし 流れを完全にぶったぎるように冒頭の不協和音
Presto / Recitativo ニ短調 3/4拍子
さらにここにここで再びレチタティーヴォさん
ついにしびれを切らして 正体を表します
さらには本当のレチタティーヴォの意味を言葉を持って介入(バリトンソロ)


O Freunde, nicht diese Tone!
Sondern last uns angenehmere
anstimmen und freudenvollere.


おお友よ、このような音ではない!
我々はもっと心地よい
もっと歓喜に満ち溢れる歌を歌おうではないか


そうです
レチタティーヴォさんが言いたかったのは
本当の音楽ってものは
1楽章のような苦悩や葛藤ではなく
2楽章のような情熱や興奮、諧謔でもなく
3楽章のような瞑想や落ち着きでもなく
さらには純器楽だけの音楽でもなく
という否定でありました


そしてレチタティーヴォに答えるように合唱がFreude!の掛け声で入ってきて
レチタティーヴォさんがお手本?w を見せる 俺の音楽とやらを見せてやる!w
Allegro assai ニ長調 4分の4拍子
バリトンソロ
Freude, schoner Gotterfunken,
Tochter aus Elysium
Wir betreten feuertrunken.
Himmlische, dein Heiligtum!


Deine Zauber binden wieder,
Was die Mode streng geteilt;
Alle Menschen werden Bruder,
Wo dein sanfter Flugel weilt.


歓喜よ、神々の麗しき霊感よ
天上の楽園の乙女よ
我々は火のように酔いしれて
崇高な汝(歓喜)の聖所に入る


汝が魔力は再び結び合わせる
時流が強く切り離したものを
すべての人々は兄弟となる
汝の柔らかな翼が留まる所で


合唱も復唱する


続いて声楽ソロ勢が


Wem der grose Wurf gelungen,
Eines Freundes Freund zu sein,
Wer ein holdes Weib errungen,
Mische seinen Jubel ein!


Ja, wer auch nur eine Seele
Sein nennt auf dem Erdenrund!
Und wer's nie gekonnt, der stehle
Weinend sich aus diesem Bund!


ひとりの友の友となるという
大きな成功を勝ち取った者
心優しき妻を得た者は
彼の歓声に声を合わせよ


そうだ、地上にただ一人だけでも
心を分かち合う魂があると言える者も歓呼せよ
そしてそれがどうしてもできなかった者は
この輪から泣く泣く立ち去るがよい


この輪から泣く泣く立ち去るが良いっていいの?w って思った((
まいっか(


そしてここに合唱バスが先行してja! そうだ! ってソロの歌詞をかぶせて復唱してくるところがかっこよすぎてやばい
あとソロたちが歌ってる所で唯一楽器でメロディーを追ってるのが我らがホルン いい仕事してますね!


またソロ達
Freude trinken alle Wesen
An den Brusten der Natur;
Alle Guten, alle Bosen
Folgen ihrer Rosenspur.


Kusse gab sie uns und Reben,
Einen Freund, gepruft im Tod;
Wollust ward dem Wurm gegeben,
und der Cherub steht vor Gott.


すべての被造物は
創造主の乳房から歓喜を飲み、
すべての善人とすべての悪人は
創造主の薔薇の踏み跡をたどる。


口づけと葡萄酒と死の試練を受けた友を
創造主は我々に与えた
快楽は虫けらのような弱い人間にも与えられ
智天使ケルビムは神の御前に立つ


こんな感じで ソロと合唱が交互に復唱
歓喜の主題を変奏していくわけだ


ここで小休止
Alla marcia Allegro assai vivace 変ロ長調 6/8拍子
行進曲になります ここはたぶん
テノールソロ「ちょっと落ち着いて体制立て直そうぜ! あと俺の話も聞いてちょ! とりあいず整列!」
そんなノリw


歓喜」の主題の変奏の旋律で"Froh, wie seine Sonnen"「神の計画」


Froh, wie seine Sonnen fliegen
Durch des Himmels pracht'gen Plan,
Laufet, Bruder, eure Bahn,
Freudig, wie ein Held zum Siegen.


天の星々がきらびやかな天空を
飛びゆくように、楽しげに
兄弟たちよ、自らの道を進め
英雄のように喜ばしく勝利を目指せ


だそうです


案の定合唱が復唱
そのあと楽器たちもしばらくマーチを演奏
全員の体制 整列が整ったところでついに!
練習番号M


いわゆる一番有名な歓喜の主題へと入る
スーパー歓喜タイムw


ひとしきり歓喜したら次は抱擁の主題へと入る
Andante maestoso ト長調 3/2拍子


Seid umschlungen, Millionen!
Diesen Kus der ganzen Welt!
Bruder, uber'm Sternenzelt
Mus ein lieber Vater wohnen.


抱擁を受けよ、諸人(もろびと)よ!
この口づけを全世界に!
兄弟よ、この星空の上に
ひとりの父なる神が住んでおられるに違いない


バストロかっこいいよバストロ


Adagio ma non troppo, ma divoto 変ロ長調 3/2拍子
抱擁続き


Ihr sturzt nieder, Millionen?
Ahnest du den Schopfer, Welt?
Such' ihn uber'm Sternenzelt!
Uber Sternen mus er wohnen.


諸人よ、ひざまずいたか
世界よ、創造主を予感するか
星空の彼方に神を求めよ
星々の上に、神は必ず住みたもう


続いて「歓喜」と「抱擁」の主題による二重フーガへ
Allegro energico, sempre ben marcato ニ長調 6/4拍子


歓喜と抱擁の融合 まさに第九の示したかった レチタティーヴォさんの示したかった
ベートーベンの示したかったものなのかもしれませんね


ここに来る管楽器 特にホルンw の奏でるオブリガートなんだかメロディーなんだか
二重フーガってことで複雑でちょっとわかりかねるんですが
順次進行に和音が下がっていってるのかな の旋律がツボすぎるというか 泣きポイントでもありますw


歌詞は歓喜と抱擁の両方ですかね
感動のシーンが終わった後はもうクライマックスへ走り出すのみです


Allegro ma non tanto ニ長調 2/2拍子
歓喜の歌詞中心で進められ
途中独唱も交え まぁ基本交互に
テンポの上下も激しく 基本的には最後に向かってってテンポは速まれて行ってる感じでしょうか
16分三連符の動きがかっこいいですね
あと独唱と合唱が重なるところも鳥肌物です


最後らへんで独唱のターンになって フェルマータでもって再び仕切りなおす
そして本当のクライマックス


Prestissimo ニ長調 2/2拍子
ここで初めてピッコロさん出てくるのかな?w
待ち時間ご苦労様です><
歓喜も抱擁両方が歌われ
途中3/4拍子Maestosoを挟み減速もするが
よーい! って感じで どん!
でPrestissimoに戻り 最後全力疾走!
ブラボーです!


何度聞いても泣ける><
この世界観と意味!


4楽章中心となってしまいました
逆に4楽章に1〜3の意味みたいなものと
隠れ歓喜の主題みたいなのものの存在
そういうのをわかってくれた上で
1〜3を聞いて4を聞く
ってことをしていただければ
そして 俺の妄想に共感できてくれれば本望です


正直ちょっと最後のほう投げやりな感じは否めませんが
最後まで読んでくれた方はありがとうございます


意見異論など募集してます
まぁちょっと素人文章なので細かいこと突っ込み始めるときりがない気がしますがw


とにかく明日は楽しみだ><!


というわけで番外編なので通常の日記はありません さーせん とと