変ホ長調と言えば?

マフィン先生「え?なんだろう ロマンティックな感じ?」


この子すげえ!
って再認識した先月あたり


いやまぁ 今回は
ブルックナーの4番
交響曲第4番 変ホ長調「ロマンティック」についてです
月曜にね読響のロマンティック行ってきます!
この副題ですが作曲者自身のものなんで公式ですね
ってことでファンタジーなこの曲
解説していきたいと思います!


まずは編成
フルート2、オーボエ2、クラリネット2、ファゴット2、ホルン4、トランペット3、トロンボーン3、チューバ1、ティンパニ、弦5部。
普通の2管編成
チャイコと同じくすごいと思う
2管編成でこんなにも壮大な曲を書けるってのはすごいと思います


では各楽章行きましょうか


第1楽章 
変ホ長調、2/2拍子(2分の2拍子)。“Bewegt, nicht zu schnell”(運動的に、しかし速すぎずに)。ソナタ形式、3つの主題を持つ。
中世期ドイツの森の夜明けをイメージしたとも言われている。第1主題冒頭は原始霧、いわゆるブルックナー・開始で始まり、森林の暗い霧の中を連想させる。そこにホルンソロが第一主題を提示する。これは単純な5度跳躍の音形だが、全曲を統一する重要なモチーフとなる。やがて木管楽器も加わりモチーフが確保されて第一主題の前半が提示される。ブルックナー自身によれば、朝に町の庁舎から一日の始まりを告げるホルンを意図しているという。そして第一主題後半部分は独特なブルックナー・リズムでの下降音型とその転回音程である上昇音型が組み合わされ、tuttiによる演奏と金管の力強い響きで頂点を迎える。
第2主題、練習番号B(以下練習番号について(B)のようにかっこで示す。)は小鳥が囀るようなリズムを持つ。この第1ヴァイオリンの音形をブルックナーは「四十雀の“ツィツィペー”という鳴き声」であると説明している。最初は弦楽合奏、次に木管が加わり金管もアクセントとして加わってtuttiとなる。この主題も第一主題の冒頭と同様に5度跳躍の音型となっていて、曲全体に自然と統一感が持てるようになっている。第2主題後半(C) は前半のメロディーの対旋律が表に出てきて音楽が逆転する。やがてブルックナー・ゼクエンツで高揚し、第3主題がtuttiで盛大に演奏される。(D)。
第3主題は第1主題後半のブルックナー・リズムのところで予告されていて、基本的には転回音程となっている。ここでの弦楽器全体でのトレモロのユニゾンによる推進力のぱなさ、やばいね。一旦落ち着くと見せかけてのオーボエクラリネットブルックナー・リズムでの掛け合い。ここは三連譜の推進力を持たせる効果もあって音は薄くなるものの勢いは決して衰えることなく再びtuttiとなり、弦と木管の伴奏の上でラッパとトロンボーンが咆える。(E)。その後一旦また弦のトレモロだけになり、ブルックナー・ゼクエンツをもって次第に楽器が増えていき(F)の金管のコラールへと一気に飛び込む。音楽はppまで落ち第2主題を思わせるようなフレーズで今度こそ落ち着き、静かなティンパニのロールが響く中
、(G)からの展開部へと突入する。
(G)からの展開部では第1主題を中心に展開していき、(H)にて木管楽器(ホルンを含む)が高弦のトレモロの上で次々に掛け合いを繰り広げて次第にテンションを上げて行き、ブルックナー・ゼクエンツを伴ってtuttiになり、(I)で第一主題後半をも展開する。提示部と構成は同じであるがいくらか劇的、感動的に展開されていて、ラッパとホルンの金管楽器による掛け合いは涙もの。さらにさらに曲は続いていき、(K)からホルンを含む木管による掛け合いに途中からビオラのどこか悲しみのようなものをまとった対旋律が合流し、その後ラッパを中心とした金管のコラールが音楽全体を包み込む。(L)からは弦楽合奏が少し続きティンパニ、フルートが弱音で合流し、優しく繋ぎを歌い上げる。
(M)から再現部へと入り、第1主題のホルンに対旋律としてフルートとティンパニが入り再現される。木管が合流するところでも新たにチェロが対旋律として加わっている。(P)から第2主題も再現されるが、今度はバイオリンではなくチェロが旋律を弾き、バイオリンが対旋律を弾いている。ほぼ型どおりに再現されたのちブルックナー・ゼクエンツで音楽を盛り上げて(Q)からコーダへと入る。
コーダでは第1主題を中心に弦楽器の全ユニゾントレモロの伴奏の上に管楽器がtuttiでメロディーを担当するといった形が多く大変盛り上がる。途中静かになったり緩急をつけつつブルックナー特有のクライマックスへの焦らしが見えるのも特徴である。(S)から第1主題冒頭の再現からじわりじわりと楽器を増やして盛り上げていき、最終的にtuttiとなってホルンが斉奏して一楽章を締めくくる。


第2楽章 アンダンテ・クワジ・アレグレット
ハ短調、4/4拍子(4分の4拍子)。ソナタ形式(俺、一般サイト説) と五部形式(Wikipedia説)の二つの説がある。俺は前者取ります。(
この緩徐楽章は暗い森。「森の中の湖の、底知れぬ深遠を見るような憂愁につつまれた楽章」と著される。
バイオリンとビオラの伴奏で曲が始まりチェロが第1主題を歌う。この主題は第1楽章冒頭の5度跳躍と、付点の音型まで全く同じ。しかし第2楽章は短調に変わっており、どこか悲しい情緒がただよっている。(A)でメロディーは木管に受け渡され、途中付点のリズムでホルンとラッパが鳴る。(B)からは弦の音が厚くなり2ndのトリルが印象的である。管楽器で表される付点のリズムは鳥のさえずりと言われている。静かになるティンパニのロールの上での木管のアンサンブル、ホルンのコラールもまた美しい。GPのあと第2主題が始まる。(C)
第2主題はビオラ歓喜!バイオリンとチェロのピチカートの中でビオラが朗々と第2主題を歌い続ける。そりゃもうホルンのあいづちとか気にせずずっと!そしてビオラの気が済んだところでフルートのドソロがありーのホルンがうけーの、木管アンサンブルですよ。その後フルートのさえずりのテーマが低弦で歌われつつゆっくりと曲は進み、(E)から展開部が始まる。
展開部では第1主題がホルン木管低弦ファゴットの順でだんだんと重なっていき、最終的にはtuttiで盛り上がる。ラッパがいいね。その後また曲は静かになり(G)から再現部が始まる。
再現部第1主題には提示部同様チェロのメロディーがある。しかし木管などのおかずも加わり若干の変化を見せる。フルートオーボエクラリネットホルンの小鳥を思わせる対話も聞き所の一つである。そしてその対話を聞きつけたかのように(I)からビオラの第2主題が始まる。
第2主題も相変わらずのビオラの独走態勢。しかし途中には2ndクラリネットが入るなどやはり若干の変化も見られる。コーダへのつなぎ部分のppでの木管の対話とそのあとのトロチューの荘厳なるコラール。これでこそブルックナー。(M)からコーダ。
展開部同様第1主題の重なり合いや、だんだん盛り上がりを見せる金管楽器の厚い重なりも必見である。(M)。強弱に緩急をつけながら、バイオリンの細かい動きがクライマックスへ向けどんどんと音楽を進めていく。それは(O)の中盤で頂点を向かえ、ホルントランペットの伴奏の上でトロンボーンチューバがいまかと爆発する。待っていた!(P)からtuttiになり暗い森に日が差す。しかし明るい森は長くは続かず、ティンパニの三連譜と共にまた落ち着いて(R)へ入りpppまで音量を落とし、弦のピチカートで再び暗い森へと戻るのであった。


第3楽章 スケルツォ
変ロ長調、2/4拍子(4分の2拍子)。“Bewegt”(運動的に)の速度標語がある。A - B - A の3部形式。
中世の夜明け、城門が開け放たれると白い馬に乗った騎士たちが、森の中へ狩りに出かけてゆく。空がしだいに白んでくるとホルンの重奏が深い森の中へ響き渡り、いよいよ狩りが始まらんとする。なにこのロマンティック(笑)。俗に「狩のスケルツォ」としてよく知られ、白馬の騎士が駆けていくようなキビキビとした楽章である。
最初2ndとビオラトレモロから始まりその上にホルンの仮のテーマが提示される。その後トランペットも加わり最終的にはトロンボーンも加わって盛大なファンファーレが構築される。(A)その後ホルンとトロンボーン、トランペットと交互に叫びあう。もうコレがかっこいいのなんのって半端ない。弦のメロディーに優しくも力強く呼応するホルンも聞き捨てならない。(B)まさに金管のための狩りの音楽である。ブルックナー・休止が入ったことで曲は一旦切りがつき(E)へ。ホルンの動機から音楽は再開され狩りは一時中止と言ったところか。静かながらも緊張感のある瞬間で、金管、弦、木管の順に呼応して音楽は進んで行く。(F)からは若干テンポを落とし、弦のメロディーの上で木管の各種ソロとチェ
ロのメロディーの上でトロンボーンのコラール。そしてPizzで次第にテンポを速めていき狩りのテーマの呼応で狩りが再開され、(I)から金管うしの叫びあいが帰ってくる。最初同様の型で再現され、途中フルートとクラの速いパッセージのソロ(M)も交えながらtuttiとなり(N)ブルックナー・休止で音楽は終わりトリオへと入る。
トリオ(中間部)は変ト長調、3/4拍子。“Nicht zu schnell, Keinesfells schleppend”(速過ぎず、決して引きずらないように)という発想標語があるように、木管楽器群が主部とは対照的な、田舎風ののんびりした音楽を展開する。そして狩人の休憩のひとときが田園風景とともに書き出される。スーパー休憩タイム!最初はフルートとクラ、(A)からは1stバイオリン、途中からチェロの対旋律も加わり、(B)では木管と弦とのテーマを提示し(C)で一緒になる!
と、つかのまの休憩の後に狩りを再開しもう一度最初から演奏され3楽章は終る。


第4楽章 フィナーレ
変ホ長調、2/2拍子(2分の2拍子)。“Bewegt, nicht zu schnell”(運動的に、しかし速すぎずに)序奏付のソナタ形式、3つの主題を持つ。
「森羅万象のざわめきであり、大自然と宇宙と心の嵐の表現で、後年のブルックナーに通じる人生の寂寥が実感される」と説かれる。なんだ中2病か。ロマンティックすぎてもうなんだかついていけません!
序奏はチェロとコントラバスの持続音の中に1stとビオラトレモロ、2ndの、8分の持続そしてその上にクラリネットとホルンの動機。ブルックナー・ゼクエンツでだんだんと楽器数も増やして行き音価もだんだんと短く音量も上がっていく。途中ホルンでブルックナーリズムも交えつつその音価も短く細かくなったところでtuttiによるff。そして(A)から第1主題が爆発する。
第1主題ffでのついにブルックナー・ユニゾンが現れる。もうオケ全体の力強い響きのすばらしいこと何のってヤバイです。ユニゾンが解かれたあともtuttiと特徴的な6連譜のメロディーが続き、第一主題が提示されていく。曲は一旦静かになったかと思いきやフルートクラの3連譜を交えた何かを急ぐような旋律へ。そして再びtuttiとなり、オケVSトロチューといったアツイ場面も見られた後曲はいっそう盛り上がり一楽章の第1主題が回想される。また曲が落ち着いてティンパニだけになったところで(B)から第2主題へ。
第2主題はメランコリックな弦のメロディーから始まり、時おり長調の光が差す。(C)からは木管でテーマがはっきりと示され、弦と交互に演奏しながら曲は進んでいく。憂愁と人生の喜びが素朴な味わいをじっくりと歌っているらしい。長調短調が混ざったようなこのメロディーはまさに人生そのものである( 曲のフレーズの対比と木管と弦の美しい響きや、時おりtuttiとなった時もまたいいと思う。第3主題に入る前、pppの木管のところで2ndクラが動いていて、しだいに動きを遅くし眠りに着くような感覚を得る。だがしかしそうは許されず(E)の第3主題で突然tuttiの荒波に呑まれていく・・・
第3主題は第2主題とうってかわって、6連譜の荒波の中をトロンボーンがまけるものかと突き進む非常に力強い構成となっている。そしてまさに人生という運命との戦いのように、時おり長調のフレーズも顔を出しついにトランペットの勝利感のあるフレーズによって曲は収束していき、(F)でつかの間の休息を得ることができる。テンポを落とした弦のメロディーと管楽器が美しく休息の様子を示す。
(G)から展開部に入り再び序奏部分が顔を出す。低弦がpizzになってることと全音符の動きが転回音程になっているのが特徴である。でも途中ファゴットが我慢し切れなかったみたいで下降音型になっているのがスコア見て可愛いと思ったw 曲は静かな盛り上がりを見せて行き、(H)の8小節前で1stがpizzを始め、そして(H)で金管のコラールへと続き、さらに弦もその感動のメロディーをさらに感動的に受け継ぐ。この曲で一番好きなポイントかもです。ここがターニングポイントとなり(I)からフルートクラホルンが楽しげなフレーズを歌う。それに呼応され低弦もノリを合わせてくるw しかしその楽しさも長くは続かず(K)から第1主題の後半がまたもや転回音程で現れ、短調長調が混ざったような音楽が再
び進んでいくこととなる。途中弦楽器の哀愁漂う劇的なメロディーは最大の聞き所の一つである。そして音楽はまた収束していったと思いきや(M)で6連譜と全音符を主体とした激しい音楽へ変わる。ここの最大の特徴は弦楽器すべてでのユニゾンと途中の3連譜のブルックナー・ユニゾンである。弦のがっちりとしたユニゾンの土台の上で演奏される金管メロディーは圧巻としかいいようがない。曲はリットがかかり(O)へ2ndクラと1st、ビオラの3連譜がだんだんと力を失っていき低弦の二拍三連へ。そして再び序奏の転回音程がホルンの三連譜と共に現れて静かな動機の断片が組み合わされ、音量に緩急が付きひとたび音量が下がったところでティンパニのロールだけがフェルマータとなる。(P)の再現部へと続く
ロールである。
(P)の再現部でいきなり第一主題のブルックナー・ユニゾンが若干形を変えて再現されてさらなる盛り上がりを情状音型と共に見せ、一つの頂点を描く。そしてブルックナー・休止。ここからクライマックスなのかと思いきやそう簡単には行ってくれないのがブルックナーであり第1主題の後半が再現されることとなる。形式どおり(R)から第2主題が再現される。今度は人生の喜びのほうが強いようにも見受けられる。(U)からついにコーダである。
コーダではテンポを大きく落とし最初はひたすら静かに断片的な6連譜の動機が示され、(V)からは弦楽器が奏でる6連音符のトレモロをバックにオーボエクラファゴットホルンで静かなコラールの断片も現れ始める。その断片はやがてホルントロンボーンで明確にコラールとして表される。美しすぎるぜ金管楽器!ここからひたすらブルックナー・ゼクエンツの始まりでもあり楽器がどんどんと増えていく。(X)で一旦仕切りなおし、(Y)で全員集合して上昇音型を持って盛り上がって行き(Z)にて第1楽章の第1主題を歌い上げながら全曲を締めくくる。


うーん
過去に書いた俺の解説文のコピペなんだけど 量がやばいw
さらに要約するのがめんどくなったのでもうそのまんまんまんまんま
適当に読んでくださいw
ちょうど去年の今頃書いたものなんであまり楽式に拘ってないのでなんともなんですがね
でもけっこう研究したので語り合える人は語り合いましょう ととと